カランメソッドの効果と口コミ : 実際の評価

カランメソッドとは？その効果と基本概要

カランメソッドは、イギリスのロビン・カランが開発した５０年以上前に考案され、現代の教育現場でいまなお使われている英語学習法です。

このメソッドの特徴は、講師が生徒に次々と質問を投げ、生徒は即答を求められることで、母国語で考えず、話されている言語のみに集中でき、リスニングとスピーキング力を強化できる点です。

この方法を繰り返すことで、効果的に「英語脳」を育成し、自然な英語のリズムとイントネーションを身につけることができます。

他の学習方法、例えば文法翻訳法やコミュニカティブ・アプローチとは異なり、カランメソッドは文法の細かい説明をその場ではしません。代わりに、実際の講師の発した言葉を完全な形で返すことを求められ、間違った文法や発音は徹底的に訂正、矯正されます。

つまりリスニングと発音に一字一句集中するこの訓練が、英会話の力を効果的に鍛えるための最大の特徴になります。特に実践的な英語力を身につけたい方やTOEFL、TOEIC対策にもおすすめです。カランメソッドは、その独自のアプローチが多くの学習者に高く評価されている理由はここにあります。

各ステージのレベルは1～１２　CEFRやTOEICに換算すると

カランメソッドは、ヨーロッパ共通言語参照枠（CERF）に基づいた言語能力レベルを示す指標であり、レベル１から１２まであります。これに対して、TOEIC（Test of English for International Communication）はビジネスにおける英語コミュニケーション能力を測るテストです。

カランメソッドとCERFの対応は以下の通りです：

レベル１〜２：初級（CERF A1）
レベル３〜４：中級（CERF A2）
レベル５〜６：中上級（CERF B1）
レベル７〜８：上級（CERF B2）
レベル９〜１２：超上級（CERF C1〜C2）

TOEICのレベル換算については直接的な対応はありませんが、一般的に以下の目安が使われます：

600点以下：初級〜中級
600〜750点：中上級
750点以上：上級

これらの指標は異なる評価基準を持つため、直接的な換算は難しいですが、理解と参考のために用いられます。

実際のレッスンの流れ

カランメソッドの実際のレッスンは、以下のステップを繰り返すことで進行します。

まず、講師が「間髪をいれず早いテンポ」で同じ質問を2回繰り返します。これにより、生徒に母国語で考える間を与えずに、英語を聞き取ることに集中し、反射的に対応しなければなりません。

次に、生徒は流れの中で即座に回答を求められます。質問後すぐに答えられず、回答に詰まった場合でも、講師は冒頭の単語を1つか2つ教えてくれ、答えを促してくれます。これにより、生徒は回答しやすくなります。

基本的にはこの方法で各レベルに合わせた内容のセンテンスの発話を繰り返しながら進行していきます。話し方においては、”スピード” は単に言葉の発する速さを指しますが、”テンポ” はその速さがどれだけリズミカルであり、間の取り方やリズム感を含みます。

カランメソッドの要はこのテンポよく会話を進めるところにあります。このプロセスは英語脳を鍛えるために非常に重要で、母国語で考える過程を通らず、指摘された誤りを即座に訂正され、フルセンテンスで答えることで、間違ったまま覚えたり忘れたりすることを防ぎます。

カランメソッドで授業を受けられるおすすめ英会話学校

学校名	特徴	料金
QQイングリッシュ	全講師が国際英語教授資格TESOLを取得している。カランメソッド公式認定校。マンツーマンレッスンを提供。オンラインスクール	(４レッスン) 月額2,980円 (8レッスン) 月額4,980円 (16レッスン) 月額7,980円 (30レッスン) 月額10,980円

QQイングリッシュ：Boost Coaching

ビジネス英語や日常英会話を１００日間で習得を目指す集中コース有資格専属のコーチによる学習サポート短期間で高い効果を目指したい人向けクラス

437,800円(税込）/100日間

ネイティブキャンプ

世界中の講師と英会話レッスンが受講できるオンライン教室月額6,480円で24時間365日のマンツーマンレッスン。カランメソッドのレッスンには予約が必要。カラン受け放題オプションあり。

(回数無制限) 月額6,480円（税込）～

駅前留学のNOVA

おすすめしたスクールの中で唯一、全国各地に実際の教室がある通える英会話スクール。オンライン教室もあり、カランメソッドのコースも用意されており、初心者から上級者まで対応。グループレッスン、マンツーマン、オンライン

(4グループレッスン) 月額11,000円（税込）

イングリッシュベル

スピーキングやリスニングに重点を置いたレッスンを提供。カランメソッドに特化したコースがあり、実践的な英語力を身に付けることができる。オンラインスクール

(5レッスン）月額3,861円(税込)

Q＆A:よくある質問と答え

こちらでは、各スクールに共通して寄せられる、カランメソッドについてのよくある疑問や質問などをQ＆Aのかたちにまとめました。レッスンを受講する前に確認しましょう。

Q: 英会話が全くわかりません。初心者でも始めて大丈夫ですか？

A: カランメソッドは実践的な会話練習に重点を置いています。文法や語彙力アップを第一目的にしていないので、その理解を間違えると効果がないと感じてしまう場合もあります。

なのである程度の英語の基礎がある事が前提になります。それでも中学・高校英語をおおよそ理解していれば問題ないでしょう。

レベル１～２辺りなら文法をそれほど理解していなくてもこなせますが、レベルが上がるにつれ基礎的な文法の理解や語彙力がないと追いつけなくなる場合もあります。文法の詳細な理解が必要な場合は、他の教材や学習法を併用することをおすすめします。

Q: ステージ12まで終了後どのくらい話せるようになりますか？

A: 個人の能力によって一概には言えませんが、正しい訓練を、推奨された期間実施をすれば、おおむねレベル４で簡単なやりとり、レベル７で日常会話、レベル１０でスムースな日常会話、レベル１２で複雑な会話力につながるレベルだと言われます。さらに専門的な会話には、それ以上の語彙力を身につけていくのが望ましいです。

Q: 1つのステージはどれくらいで終わりますか？また、どのくらいの頻度で受講するのがいいのでしょうか？

A: １つのレベルを１か月程でクリアしたい場合、１日30分程のレッスンを２回、ざっくり１日１時間、1週間で5日10レッスン受講すれば、３０日間で１レベルのカリキュラムは終了します。

もちろん、これはその人の本気度にもよりますが、一つの目安として考えてください。例えばこれが週に2～3レッスン、あるいは4～6レッスンでもまた効果は違うでしょう。

月に何度が最適か？　個人差がありどれだけやる気を維持できるかによります。可能であれば間をあまり空けず連続して集中的に受講するほうが断然効果は高くなります。(※各スクールによって１授業の長さが若干異なります。)

ですが集中しすぎて途中で嫌気がさしたり、受講が苦に感じてしまっては意味がありません。ですので自分のモチベーションを維持できる範囲で計画を立てましょう。どうでしょうか？

一般的なスピーキング力がレベル１０とされているので、先ほどの計算で1日1時間程度、週に5日間本気で取り組めば、単純計算でたった1０ヵ月程度でスムースな会話力がつくことになります。10ヵ月で会話に自信がつくと想像したらわくわくしませんか？

実際はレベルが上がると内容も難しくなり、進捗が緩やかになる傾向もあります。モチベーション維持がかなり重要になってきます。やはり大切なのは、自分はどのレベルにいつまでに到達したいのか、目標設定を先に決め、それを逆算して月に何度通うかを決めることです。

Q: TOEICやTOEFLに役立つか？

A: カランメソッドは、テンポの速い会話を繰り返す訓練なので必然的にリスニング、スピーキング力が向上します。実際に日本の明治大学において被験者をあつめて実証実験が行われ、その効果が証明されました。そしてこのメソッドを使った英語力強化プログラムが開講されいます。

TOEIC、TOEFL対策において、その有効性は抜群で、短期間でリスニングとスピーキングスキルを飛躍的に向上させることが可能です。例えば、毎日30分のカランメソッドの練習を続けることで、リスニングセクションのスコアが20点以上向上したという受講者の声が多く寄せられています。

また、カランメソッドのテンポの速い質問と応答の繰り返しは、実際のリスニングテストの時間制限に対する耐性を養い、より高い得点を目指すことができます。

実際に、カランメソッドを取り入れてTOEICで800点以上を達成した受講者も多数存在します。このメソッドを活用することで、英語力の向上とともに自信をつけ、ビジネスシーンでの活躍も期待できます。

カランメソッドの悪い評判

受講している人の中には、カランメソッドの悪い面や、よくない評価もつ人もいます。特に授業の速いペース：初心者にとっては、この速さがストレスとなるという意見があります。

これはもともと、この学習法そのものが速いリズムで教えることを目的としているので、それ自体が正しいとか間違っているという事ではありません。

適度な休憩とペースの調整：疲れを感じた場合は適度に休憩を取りながら学習を進めることが重要です。また、自分のペースに合わせて授業の頻度を調整しましょう。

ですが、どうしてもクラスについていけない場合は通常の速さで行うクラスを取るか、またはある程度自分のレベルが上がった時点でカランメソッドのクラスを受講するのが良いでしょう。

その他の点では、文法説明の不足についての意見があります。文法に対する詳細な説明が少ないため、レベルが進むにしたがって、理論的な理解が難しい場合があります。ある程度の基礎的な知識が必要になるのはこのためです。

この問題を解決するためには、補完的な学習法の導入：文法の理解が難しい場合は、別の教材や学習法を併用して文法を補完することをおすすめします。

あとは、講師の指導レベル：受講者によってさまざまな意見があるでしょう。個人の主観による部分も多いので、クラスを取って比較してみないと分らないと思います。ただし、QQイングリッシュの講師陣は全て正社員、認定講師として国際資格を保持しているそうなので、講師による教え方の違いそれほどはないのでしょう。

私は講師の質もそうですが、それよりも学習環境の音質を重視します。ヘッドセットなどを使ってクラスを取る場合、機材環境などによっては講師の声が聞こえづらかったり周りの雑音が入りやすいので注意が必要です。その点NOVAはオンライン授業だけでなく、実際の教室に通えるメリットもあるので講師と対面できるのでこの問題はありません。

そして最後に、スクールを選ぶ際に時間帯によっての予約の取りにくさを指摘する声もあります。これらの問題もコースによって一概には言えませんが、場合によっては予約が取りずらい時間帯があるでしょう。ネイティブキャンプの場合365日24時間の時間帯から選択できるので予約できる幅が他のスクールに比べ広いです。

無料カウンセリング、無料体験クラスをためしてみる

ここまで読んでみて、何となく概要は理解したけれど、本当に始めるべきか、最後の一歩をふみ出せない人もいるかもしれません。そういった場合はまず、実際に無料カウンセリング、無料体験クラスを受けてみる事を絶対におすすめします。とにかく体験は無料なので、案ずるより産むが易し、物事は実際あれこれ悩んでいるより実行すれば案外たやすいかもしれません。